第7章 告白コンプリート&キャプチャー
「誰も来なかったら先生、自殺しようかと思ってました」
「あは、じゃあ来ない方が良かったかな」
確かになぁ……
茅野ちゃんの苦笑いに便乗していると
渚が隣に来る
「間宮さんは浴衣じゃないんだね。島のリゾートと違ってびっくりしたよ」
「お母さんがね、お祭りは可愛くてナンパされてなんぼーとか言い出して…………あの人、そういうテンション高いから」
変に高くなるんだよな
たまーにうざくなるくらい
「そういえば、カルマ君は?」
「あー……」
呆れたように私は瞳を細め、視線を動かす
「あそこで店のおじさんいじめてるよ」
「うわぁ…………」
「絶対当たりないってわかってるね」
あーあー……おじさんもあんなことするから…………
無駄な騒ぎ起こされる前に回収してこないと
まぁ……騒ぎ的には速水ちゃんと千葉くんの方があれだけど……
たこ焼きを一つ租借して、立ち上がる
「カルマー、はい、あーん」
「は?あっつ……!」
「ふふー、美味しいでしょう?おじさん、いじめすぎ。お金返してもらってたこ焼き食べようよ」
彼の口にたこ焼きを入れて、笑う
「ゲームもらっても、荷物になっちゃうよ?まだ食べたいものあるし」
「はぁ…………りんご飴、だっけ?」
「覚えてたのね」
「一応、ね。OK、負けてやるよ」
「よかったね。おじさん」
涙目のおじさんに笑いかける
もうこんなことはしないだろう
「カルマ、まだ食べる?」
「舌火傷したからいいよ。かき氷の方がほしいわ」
「それはごめんなさい。じゃあ、かき氷……それからりんご飴で」
「はいはい」