第7章 告白コンプリート&キャプチャー
ピンポーン
「はいはーい」
チャイムの音に駆け足で玄関へ
「!」
鍵と扉を開けると、見慣れた顔
見慣れた……カルマの…………あれ?
「なんで驚いて……るの?」
開けた先にはいつものカルマだったけど
なぜか私を見た瞬間、その目を見開いた
「……いや、珍しいと思って。その服」
「あ、あぁ……これね」
自分の格好を玄関にある鏡で見て、恥ずかしくて笑う
「お母さんが早く帰ってきて、なんか洋服選んでくれたの」
「……………………」
「流石に時間なくて、浴衣は………………?」
無言で頬に手が伸びてきて
触れる
カルマ?
顔が……近づい…………
「…………かる」
「雪乃ー?そろそろ時間が…………」
お母さん?
「ってあら?カルマ君も。迎えに来てくれてたの。急がないと遅刻よ?」
「ええ、そろそろ行くんで。ありがとうございます。佳奈さん」
え?
うちのお母さんがリビングから覗き込んだときには
そこにはいつものカルマがいて
頬にあった手も無くなってた
「行くよ、雪乃」
「え、あ、まっ、待って!靴履いて、ないから!」
「裸足で行けば?」
「鬼なの!?ねぇきっと痛いよ!?」
私は急いで靴を履いて、カルマに追い付いた