第7章 告白コンプリート&キャプチャー
「……なんだ、ただの洞窟か」
「男子並みに堂々としてんのな」
懐中電灯で照らしながら菅谷くんを見る
あちらもどうようにあまり驚いてはないみたいだ
「あれじゃね?殺せんせー一人で脅かしてるからじゃねーの?」
「なるほど……ならしばらくは平穏なのかな」
出てきても中間くらいってところか
前半は手を抜いて後半から脅かすタイプなんだなー
きっと
「でも俺驚いたぜ。てっきりカルマと組むのかと思ってたから」
「カルマなら奥田ちゃんと組んだよ。魔の二人組が出来たねってからかってきたけど」
「お前カルマになると容赦ないよな……」
なんのことだか
一年の頃から容赦なんてしたことないし
本気で怒ったのもあの人くらいだし
むしろ当然である
それに……
「容赦って、その人を軽蔑することじゃない?私はカルマに敬意をもってるつもりだよ。私は……カルマの言葉に勝つことって、あんまりできないの」