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【暗殺教室】君が好きになるまで

第7章 告白コンプリート&キャプチャー


「どうした?ハブられたの?」

「失礼ですね。岡島くんの騒ぎから逃げてきただけ」


隣に座る彼を少し睨み、ばしゃばしゃと足を動かす

夕日のせいで青い海とは言えないな


「そういや、この髪飾り……似合ってんじゃん」

「あ、ちょ」


シュル……と、布の擦れる音と共に視界の隅でほどかれる

それをじっ……と見ながら、少し息を吐くと私に寄りかかる


「誰からもらったの?」

「ん、片岡ちゃんだよ。なに、だめなの?」

「いや?似合うって」

「ならなんでほどいたりするの。それと重い」

「いいじゃん。雪乃運んだの、俺なんだから」


これくらいは我慢しろってことか

重かったなら運ばなきゃよかったのに

睨みつつも言われてみればその通りなので大人しくしてる


「それで、どうして手にとって眺めてるの」

「まぁ……ただ、赤がよかったなってだけ」

「赤?んー……あるんじゃないのかな?それの赤」


片岡ちゃんに聞かないとわからないけど……


「でもなんで?」

「俺言わなかったっけ?雪乃は赤が似合うって」



そういえば……



『雪乃は赤が似合うね。肌が白いから』



前に、言われたな

そんなこと


「青も似合うけど、俺は赤の方が似合うと思う」

「赤、ね。なんだかカルマの色みたいだね」

「髪の色で言ってんでしょ。そしたらあんたは黒だねぇ」

「神崎ちゃんも黒になっちゃうよ」

「それじゃあ白で」


ぜったい肌の色だな

そんな真っ白じゃないし、私だって日焼けくらいするのに


やっと離れたカルマは髪飾りを私の首に巻いた

チョーカーみたいに


「首輪」

「犬か。私は犬にされたの」

「可愛いよ?」

「嬉しくない」


海から足を引き上げて、不機嫌に立ち上がる


「戻るよ。もう着替える」

「流石に海風で寒いか」

「うん。それと跡が残りそうだから」

「はいはい」
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