第6章 心理的ザ リーズン
目を閉じたまま、呼吸のみをする間宮さんをカルマ君は抱き抱えて戻ってきた
「カルマ君、間宮さんは……」
「無理無理、たとえ感染してなくても、走るのが限度だろうよ」
殺せんせーの問いに受け答えながら、彼女を下ろす
意識がないんじゃないか、と、疑いたくなるほどに彼女は動かなかったけど
カルマ君曰く、話しかけない限り目を開けない状態
らしい
当たり前か
少なからず彼女にはハンデがある
意識が無くなってないのが奇跡だ
「最終的に動けるメンバーはカルマ君を含め16人……看病のために二人残して14人……ですね」
「殺せんせー!私もいます!」
「あぁ、律さん。あなたも立派なE組の仲間です。15人、訂正しましょう」
先生は僕らを見渡すと、にんまりと笑った
「元気な人は全員集まってください」
僕ら動けるメンバーを殺せんせーが集め