第5章 重要性プレイス
ゆっくりと瞼を開けると、そこは見慣れた自室で、少し安心する
「……喉、乾いた」
そういえば、ご飯も食べずに寝たっけ
なんか、布団にはいったら安心して……
ベットから下り、階段を下る
「!」
明かり……ついてる?
まだ起きてるんだ……
「……お母さん……?」
「あら、起きたの?」
「うん、喉、乾いちゃって」
そう言うと、お母さんは笑いながら冷蔵庫を指差した
「ちょうどよかった。お父さんが雪乃のためにココア買ってきてくれたのよ。お父さん、お仕事終わって寝ちゃったけど」
「そうなの?じゃあ遠慮なく」
冷蔵庫を開けて、パックのココアをコップに写して喉に流す
冷たい潤いが喉を通り、甘味が広がった
……おいし
「甘い……」
「雪乃、少しいい?」
「うん。大丈夫」
椅子に腰を下ろし、向き合う
お母さんはにっこりと微笑んで、口を開いた