第5章 重要性プレイス
その後、家に帰るとお母さんは本当に泣いていた
でも、しっかりと、優しい声と表情で「おかえり」と言ってくれた
「カルマくん、本当にありがとう。私たち、何も出来なくて……してあげられなくて」
「良いですよ。電話でいった通り……俺は約束は守りますから」
「電話……?」
「雪乃には内緒。さっさと寝て休んで」
「えぇ……私だけ?」
仲間外れ?
電話ってきっと熱だしたときのでしょ?
「また話してあげるから、ね?今は休みなさい、雪乃」
「…………うん……」
そこまで言われては休まずにはいれない
少し惜しいがまた聞かせてもらえるのならまぁいいだろう
「おやすみ、また明日ね」
「おやすみ、ありがとう」