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【暗殺教室】君が好きになるまで

第5章 重要性プレイス


「雪乃」


コールする

目の前で止まった触手に触れ、再度呼ぶ


「雪乃」

「…………!」


数秒、その瞳はさ迷い……やっと、俺を捉えた

……捉えてるだけの目に、効果はあるか知らないけど

俺は微笑んだ

そうすると、彼女は笑うとき、だと判断したのか、ゆっくりと瞳を細めて笑った


「邪魔、しちゃうんだ?私の、お友達なのに」

「友達だから、邪魔するんだよ」


目が合わない

どの角度を見ても、彼女と目が合わない


こりゃ……攻撃されてないの、奇跡だな

俺だと分かってるのかも、わかってないのかも……わからない

けど、”友達”というのは、わかってる


「!」

「邪魔しちゃ……ダメだよ。私はさ、私だと思ったら負け、なんだから」


ス……と、歩と手が伸びてきて

俺の首に巻かれる


「……殺す気?」

「ふふ、貴方、カルマでしょう?赤羽、業……なんでしょう?」

「雪乃……」


やっぱり、見えてない

ターゲットしか、写してないんだ

触手の殺意の影響なのか?

イトナくんも一度黒い触手が出て、自我が……



黒い、触手……?



「雪乃、本当は?」

「?」



最初から、真っ黒な触手だった

シロは、だから雪乃を使ったのか


ギリッ……と、歯軋りをし、彼女の頬に手を添える





「俺は赤羽 業だよ。俺の前で、嘘……ついていいの?」

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