第5章 重要性プレイス
テストは終わった
A組に勝利した僕らは、長期休暇中のリゾートへの権利も取得した
けど…………
「雪乃、来ないね」
「そうだね……」
「カルマくんも、最近サボりがちだしね」
E組後方列二名……
今はカルマくんが居るが、机に伏せている
……二人はどうしたんだろうか
まるで連鎖するように、二人の環境は酷となってる
「間宮さん……」
「呼んだかな、渚」
!
こ、の……声……
「間宮さ……「殺せんせー……どこにいる?」えっ……」
再会の挨拶も交わさず、妖艶な笑みで僕らにただひとつ問う
「私の先生は……どこにいるの?」
正直、僕らは彼女の”やいたいこと”がわからなかった
いつもの笑顔がいつもに見えなくて
細められた水色の瞳が、僕らを見てなかったから
見てないどころか、捉えてすらいない
「間宮さん!無事ですか!!」
「あぁ、先生。無事ですよ」
「一体どこの誰に……っ!?」
「さぁ……誰でしょうか」
間宮さんは徐に制服に手を掛けると上のボタンを外した
そして……
バシッ……!
「そんなの、どうでもいいじゃないですか。死んでくださいよ。それが私の望みです」
その露出された背中から、真っ黒な触手が現れた