第4章 真似っこミステリー
華奢な彼女の体は地面に吹っ飛んだ
「間宮さん!!」
僕が駆け寄ると烏間先生も駆け寄ってくる
痛みに顔を歪めた間宮さんはゆっくりと起き上がると…………
"微笑んだ"
鷹岡先生も思わず動きを止める笑みで
「……バカな先生…………」
小さく呟いた声は届いてはいなかった
けれどその呟きは確かに彼女の本意が隠されていて、嘲笑ってるようだ
その言葉の意味は、すぐわかることになるのだが……
「私の生徒に何をしている……!」
僕らの担任が顔を真っ赤にさせて登場したことによって
その間に彼女は顔を歪めて、だけど嬉しそうに口角を上げていた
「……よかった、神崎ちゃんが殴られなくて」
「……間宮さん…………」
「わかっちゃうんだ、私。人のそういうの。メインタイトル程度だけど」
メイン……大目標
「……ほら、いつまで心配してるの。なんとかなる、笑って?まーねっこ」
痛みを感じないようににっこり笑って僕に促す
ほんと、お人好し……痛いくせに
そう思いながらも、僕は彼女に笑いかけた
不思議だな、嫌な気分にならない