• テキストサイズ

【暗殺教室】君が好きになるまで

第4章 真似っこミステリー


次の日の体育

結局私は茅野ちゃんに負けて体育に出席したわけだが…………


「は…………なにこれ」


ほとんど訓練じゃん……


渡された新しい日程表に驚愕する

休みなんてないし、授業も全然組み込まれてない

これじゃあ、例え訓練で強くなれたとしても……


本業の学生は果たせない


「無理だよこんなの!遊ぶ時間もねぇーし!」

「あぁー、わかってないなぁ」

「!」



ゴスッ……!



「かはっ!」


……え、今…………


「出来ないじゃない、やるんだよ」


今……こいつは今…………何をした?


ドサッと倒れ混む前原くんに駆け寄り、抱き起こす


「前原くん……!?」


苦しそうに腹部を押さえながら咳き込む


……殴ったの?生徒を?

教師が?


…………裏はあると思ってたけど、こんなことする人だなんて……


信用が恐怖へ変わる瞬間

私も含め、皆は瞬時にその変化を身をもって痛感した

恐怖の支配、それが具現化する


「お前は父ちゃんの言うこと聞いてくれるよな」

「っ……」


神崎ちゃん……ダメだよ


「私は……」


ダメだ……言ったら

そいつは話が聞くような人間じゃない



隠しナイフを引き抜き、神崎ちゃんと鷹岡先生の間に刺す



「「!?」」



大丈夫、皆が思ってるほど、私は弱くない

きっと……私は自分のお人好しな性格まで、変えることなんて出来なかったんだ


「……私は、烏間先生の授業を望みます。暴力での支配は……やめてください」


結局、E組の仲間が傷つけられるところなんて……見たくなかったんだ



恐怖を感じることなど出来ない、させない微笑みで、私は鷹岡先生に返した


あーあ……自分が殴られるのわかってるのにな

私は避けるの、あんまり得意じゃないのだけれど……


内心で苦笑いして、その衝撃に目を閉じた
/ 262ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp