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【暗殺教室】君が好きになるまで

第4章 真似っこミステリー


球技大会、まぁなんというか……女子は茅野ちゃんによる嫉妬と憎悪で目の前が真っ赤に染まって終わったわけだが…………


男子はまだ終わってなかった


「なんと言う卑劣な守備体勢……野球のルールわかってるのかな」

まぁそんなこと言ったらこっちもこっちで大分あれなんだけど……


チラリとグランドに埋まる我が担任を見て息を溢す

そして再度試合に目を向ければ、何だか久しぶりに見た赤色

私が呟いていたことを煽る言葉に変換して観客を揺すぶってた


あはは……安定のカルマでなんだか安心するよ


内心苦笑い

けど、私自身としては、何だかもやっとやな気分だった


言いたいことを言ってくれたからスッキリしたはずなのに……なんか

やな気分だけど、そういう嫌じゃなくて……

体が脳と組み合ってくれてない、みたいな感じだ


脳は私の意思通り、ここで眺めてることを求めてる

体は私の意思に反し、"休息を求めてる"


正しいだろう、バスケ終わりで疲れてるのだし

だけど、今は休息と言えば休息だ

でもそうじゃない

私のもやっとしたやな気分はそれじゃなくて……



"休息を求めてる"はずなのに、それは同時に"彼を求めてる"



そう体が感じてるからだ

休息が……カルマである

そう定義してる


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