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【暗殺教室】君が好きになるまで

第4章 真似っこミステリー


「今日はここまで!柔軟体操はしっかりね」


「やっと終わった……」

「あはは!雪乃ぴょんぴょんたくさん跳ねてたもんね」


練習後、茅野ちゃんとペアを組んで体操をする


違うんだ、届かないだけなんだ

あと少しが届かないんだ


「でも結構鈍ってるかも……うろ覚えの技術だし」

「休んでて体力が戻ってきてないんだよ。大丈夫大丈夫」

「はぁ…………これはカルマを強制連行して付き合わせるしかない」


帰宅部だったけどバスケくらいなら体育でやってるでしょ

サボってなきゃ


二人での会話中に中村ちゃんと不破ちゃんが乱入してくる


「なんだかんだで仲良しよね。雪乃とカルマ」

「うんうん。ほとんど一緒だし」

「ペアリングはせめて渚とか杉野くんにしてよ…………私ほとんどあの二人と帰ってるんだけど」

「でも一時期渚じゃなくてカルマ君と帰ってたよね」

「あははー……それにはやむ終えない事情が…………」


ほんと、勘弁してください

今でも多生なりとも二人っきりは気まずいから


「結果論、間宮ちゃんは二人と三年間同じクラスだもん。必然的にそうなるのもわかる」

「どっちを選ぶのやら」

「なに言ってるの。私は皆好きなの。特別なんて無いよ」

「あぁ、でもそんな感じする。前の岡島のやつもそうだけど……普通はあんな冷静で居られないよ」


岡島くんのやつってあの茅野ちゃんダイブの二次被害のやつか

あれは心のなかで騒いだ記憶があるな……

あんまりどうでもいいことだったけど


「男子に手繋がれたり抱き締められたりしててもいつもどおり「どうしたの?」みたいなこと言いそう」

「八方美人だ」

「そんな綺麗な人間じゃないよー。はいこの話終わり、帰ろっか」


強制終了をかけて立ち上がる

束ねていた髪をほどき、荷物の方へと歩んだ



「……逃げたね」

「……逃げた」

「二人は何をしたかったのかな……?」

「茅野、あの雪乃を困らせたいと思うのが私だよ」

「あぁはは……良い性格してるね」




そんな会話があったのは知らないが
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