第4章 真似っこミステリー
「よし、じゃあ球技大会に向けて練習始めるよー!」
「「「おぉー!」」」
委員長片岡ちゃんの掛け声に合わせて返事をする
一応イリーナ先生が着いていてくれてるが、仕切りは片岡ちゃんメインである
「えーと、バスケ経験者は…………雪乃?」
「はいはーい、この低身長でバスケ部だったなんて信じられないよねー。あはははー」
「どうしよう、間宮が狂気染みてる……」
……といっても、それは小学校の頃の話だけど
ここに入学してからはバスケ部入ってないし
寧ろなんか身長的理由で入部するの躊躇ったくらいだし
……150以上はあるのになぁ…………
見た目より低く思われるんだよね
…………隣に身長高いやつが居たせいか?
「まぁ、私たちの場合、ルールさえわかってれば身体能力的には変わらないけどね」
「わ、私も速水さんの言う通りだと思います!……私はあまり自信ありませんが…………」
大丈夫だ、奥田ちゃん
個人ゲームじゃないから
「というか、間宮さん。色んなことやってるね」
「そういえば、前体育で一人で踊ったり、教室で千葉くんと将棋してたっけね」
「いや、なんか知らないうちにルールとか覚えて出来るようになってたの。体力は陸上部で鍛えたし」
「見た目はか弱そうなのに……」
「誰が小学生だ」
「言ってないって」
そんな会話を楽しんだあと、私たちはルールブックを未だに読んでるイリーナ先生を置き去りに練習を始めた