第4章 真似っこミステリー
「ほぉー、それで見事に俺はこんなことを付き合わされてるわけだ?」
「軽く一時間です。喧嘩に費やすなら私に費やして」
「怒んないでよ?手加減してほしくないだろうからしないけど」
「あ、でも話ながらやるからその余力は残して」
「一回話し合いの場でも設けよーよ、それ。最近多くね?」
「設けるほどのことじゃないの。最近、色々あったからね」
それの整理がしたいだけ
それで、その整理はカルマじゃないとできないだけ
「ダメ、?」
「はぁ…………めんどくさいけど、まぁいいや。良いように使われてやるよ」
「疲れたら言ってね。やめるから」
「確実に雪乃が疲れるの先でしょ」
「どうだか、喧嘩は短期戦だから」
いつもどおりの互いの嫌みから始まる
でも、これがなんだか落ち着くと感じ始めたのはここ最近だ
「じゃ、やろっか」