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【暗殺教室】君が好きになるまで

第4章 真似っこミステリー


「まるで自分が選ばれた人間みたいだね」

「勉強と部活でへとへとになるんだったらそこまでの技量しかなかったってことなのにね」


声色に皮肉を混ぜるように、俺の言葉に重ねる人間

雪乃だ

面識があるせいか、それともただ単に嫌い意識を持っている相手なのか……

笑顔なのに口が悪い


「気に入らないか?なら、球技大会で教えてやるよ。上に立つ選ばれた人間とそうでない人間…大きな差をな」


その宣告にイラッとしたのは俺だけではないだろう

不機嫌そうに目を細めると、進藤は鼻で笑うように視線を雪乃に移した


「雪乃、お前もE組か。成績もそこそこ良かったはずなのに……何で落ちたんだ?」

「ふふ、落ちてほしくなかったのかな。進藤くんにはあまり関係ないことなの。深入りしないでね」


人差し指をたて、口元へ

微笑みはただの警告でしかない

踏み込んだ先を知っている人間として、その警告は聞いておくべきだと思うけど……


彼女は長い髪を翻して俺たちに先程とは違う笑みで微笑む


「カルマ、渚、杉野くん……帰ろーか。先生が何とかしてくれるし、遊びに行こ」

「へいへい……その笑顔で言われちゃ断れねーわな」

「釣りはしないからね……カルマ君」

「さして貰えないから良いや」


それにだいぶご立腹の様子な雪乃をさらに怒らしたくないし

顔に落書きしたとき並みに酷いことになりそうだ


野球部をガンスルーして、俺らはその場を去った
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