第21章 終着点(終)
私はふらつく足で家に戻ると、興奮が冷めない身体で薬箱を開けた。
いつもの「あの」薬が目に入る。
身体を発熱させ、欲情させる、あの媚薬のような薬……。
まるで麻薬だ。
私はそれを忌々しげに見ると、
残っていた3パックすべてをゴミ箱に捨てた。
正直、行為に溺れていた自覚はあった。
止められない。
やめられない。
依存してるって、わかっていた。
「副作用…どんなのなんだろ。」
でも、これは決意。
まあ…事件になってないんだから死ぬことはないでしょう。
最悪脳内欠損だけど、それもまあなんとでもなる。