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あーるじゅうはち Ⅱ

第21章 終着点(終)



私はふらつく足で家に戻ると、興奮が冷めない身体で薬箱を開けた。

いつもの「あの」薬が目に入る。

身体を発熱させ、欲情させる、あの媚薬のような薬……。

まるで麻薬だ。

私はそれを忌々しげに見ると、
残っていた3パックすべてをゴミ箱に捨てた。

正直、行為に溺れていた自覚はあった。

止められない。

やめられない。

依存してるって、わかっていた。


「副作用…どんなのなんだろ。」

でも、これは決意。

まあ…事件になってないんだから死ぬことはないでしょう。

最悪脳内欠損だけど、それもまあなんとでもなる。
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