第21章 終着点(終)
あれから数年。
直樹たちとは、未だにあっていない。
どう?
これが私の「R18」で彩られた快感の終着点。
身体はあの熱を求めてる。
あの、快感を求めてる。
私の身体は正直だから。
母親の男に塗れた人生は、もしかしたら私にも遺伝してるのかもしれない。
情緒不安定な母親の元から逃げ出して、
思い出すのは、昼間から響く母親の男に縋る高い声。
私の人生を名付けるなら、それこそ。
あーるじゅうはち…なんじゃないかな。
夕暮れの風が私の頬を叩く。
私は「遺伝だ」と
言い訳のように言うと、
携帯を握り締めて、
彼の家へと駆け出した。
「ぁっ・・・・ぁ、ん・・・・」
今日も快感に痺れ、溺れよう
もう二度と此処から抜け出せない−・・・
___Fin