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あーるじゅうはち Ⅱ
第20章 現場と決意
「撮影はじまりまーす。」
その声で、神崎さんは視線をスタッフさんに向けてから、私の頭を撫でていった。
「そろそろだね。
…じゃあ、見ておくんだよ?」
「は、はい」
キラキラと輝く彼。
なのにそれ以上の興奮は覚えない。
なんでだろう…?
撮影は無事終わり、私は吉井さんの元に訪れていた。
私の胸には、ある種の興奮と動悸が迸っていた。
「どうでしたかぁ?」
にこにこと試すように聞く彼女に、私は意図が読めず思ったことを返す。
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