第19章 芸能界の王子様
吉井「あ、神崎さん。ちょーどいいところに!」
控え室に着くと、そこには見目麗しい男の人。
モ、モデル…だよね!?
色気を醸し出して、魅力という魅力を引き出している彼にたじろぎながら吉井さんの説明を聞く。
というか…この人、どこかで…?
吉井「ラッキーですねぇ、さん。
神崎さんは当事務所筆頭の俳優さんで、今テレビでも引っ張りだこの人なんですよ〜?」
神崎「はは、やめてくださいよオーナー。
ここまで来れたのは事務所の皆さんのおかげです」
「オ、オーナー!?」
爽やかな笑みと紳士的な立ち振る舞いに思わずドキリとする。
しかし…それより聞き逃せない言葉が聞こえた。
吉井「あ、すみません。
言ってませんでしたね。
私、当事務所のオーナー兼、スカウト科リーダーを務める吉井明と言います。」
「り、リーダー…」