第15章 『 恋愛 』
小さいころ、悠斗とゆびきりをした。
その内容は、『何があってもともだちでいる』コト。
その頃の私は友達作りがうまくいかなくて、ずっと仲良しであった悠斗を失うのを恐れていた。
そんな私が悠斗という友達を失いたくないがためにほぼ無理やり結んだあの約束。
そういえば、あの約束悠斗は少し嫌がってたな。
子どもながら少し重かったのかもなぁ・・・。
一生ともだち、なんて。
子どものころの約束とはいえそのことで将来彼を縛らなきゃいいけど・・・。
もし悠斗が
『あの約束のせいでのそばにいなきゃいけない』
なんて思ってたらどうしよ。
今は特に何とも思ってなさそうだけど遠い未来、
そう思わないとは限らない。
・・・・てか、その前にあいつがこの約束覚えてるかどうかの話なんだけどね。