第15章 『 恋愛 』
「悠斗のこと・・・」
好き、なのかな。
『お前がずっと好きだった』
初めて行為をしたときに言われたその言葉。
思い返すだけで頬が熱を持つのがわかる。
悠斗の低い声。
初めてその声を聴いたとき、ドキドキが止まらなくて
身体の奥に響き渡るようだった。
目を瞑って最初のことを思いかえす。
ーーー『いや、ヤるぞ最後まで』
ーーー『!?正気!?あんた、瀬理さんは!?』
ーーー『------・・・は?瀬理?誰?? 』
ーーー『瀬理!瀬理 美奈子!あんたの好きな人!』
ーーー『んでそんなテキトーな噂流れてんだよ・・・つうかみことも何で信じ切ってんの?・・・・・・・・いいか、俺が好きなのは・・・・』
ーーー『・・・?』
そうだ。
この時、言われたんだ。
ーーー『
ずっと前からお前だけだよ。
』
悠斗の、告白。