第14章 告白の応え
直樹「久しぶりですか?先輩」
「うん。なんとなくね」
出会った時より少し声が低くなったなーなんて思う。
てゆか、まさか明菜も知ってるなんてね。
直樹のこと。
直樹「そんなに僕に会いたかったんですか…?」
低く掠れるような囁き声に思わず携帯を滑り落としそうになる。
先ほど熱に充てられてきたというのに、また腰の奥がじんじんするような感覚に襲われる。
「っ、」
直樹「そうそう先輩、僕最近面白いもの買ったんです」
あっさりと話題転換した直樹は思い出すようにいう。
てか、おもしろいもの…?
少し嫌な予感がして先を促すと
直樹「手錠です」
と言われた。
きっと電話の向こうでは笑顔なんだろうなぁ…。
直樹「次は使ってみたいですね、先輩?」
濡れた声色で聞くと、次に直樹はからかうような声でこう続けた。
直樹「先輩、もしかして今濡れてるんじゃないんですか?先輩は言葉責めに弱いですもんね」