第6章 不規則な予感
私は意を決すると拓先輩と誠の手を引いて深琴君たちの元へ向かう。
拓「えっ、ちょっと…」
誠「わっ、えっ!??」
2人とも理解が追いつかないようで困惑しているけど、その間に優菜たちのところへ駆け寄る。
「ごめんね、人増えちゃったんだけど…いいかな?邪魔はしないから!」
多分、と心の中で付け加えると優菜と深琴くんは少し驚いた顔をしてから
優菜「わ、わわわたしはみ、深琴くんが………その、い…いいなら構わないよ…っ
」
妙に艶めかしい表情で優菜が深琴くんの袖をつかんだ。
なんとも初々しい…
付き合いたての彼氏彼女みたいだ。
深琴「えっ、僕はー…別に構わないけどそれより南田さん…近い」
深琴くんが顔を少し赤らめて背ける。
なんだ。
私たちがいなくても上手くいってるじゃん。
というか、深琴くんって意外と可愛い…。
ーーじゃなくてっ。
「あははっ、ラブラブだね。見せつけないでよー!」
私は軽く優菜をこずくと優菜は益々顔を赤らめた。