第6章 不規則な予感
「きゃ!」
拓「そんな無理矢理連れてくことねぇじゃん。待つ余裕もねえの?」
刺のある言い方になんとなく身を竦める。
もしかして…
所見の時から薄々そんな気はしていたけれど。
誠「アンタには関係ないだろ。…手、離してやれよ」
この人たち相性悪すぎない!?!?
拓「嫌だなぁー。久しぶりにと会えたんだからそんな簡単には離れたくないんだよね」
「たっ、拓先輩…」
確かに拓先輩とは休みの間全く会うことがなかった。
悠斗は家が隣だし誠は深琴くんと優菜関係で良く会っていたし、直樹に関しては悠斗程ではないけれど様々な事情で何度かあっている。
誠「んんー…」
悩むように誠が考え込むとそれを急かすように深琴くんの声が遠くから聞こえる
深琴「?何やってんの。置いてくよ?」
「あっ、ご、ごめん!」
そうだよ。
今日は優菜と深琴くんのデートなんだから!
ここで私たちが揉めても仕方ない。