第6章 不規則な予感
ま「ま、誠」
拓「…と新垣?」
クリスマスから2、3日後くらいのこと。
私は悠斗と一緒に新学期に向けての課題を進ませていた。
もちろん、「薬」の行為もした訳だけど…。
悠斗の掠れた息遣いや骨ばった手、肌に触れる感触が鮮明に思い出され思わず身を震わしてしまう。
誠「、深琴たち移動するみたいだから行くよ」
「えっ?誠あの、」
いつもより少し力強い腕に引かれて拓先輩の元をあとにする。
「誠っ…」
申し訳ない気持ちが胸に残りながらも誠に手を引かれる。
拓先輩にはあとで謝罪のメッセージを入れておけばいいかな…
そんな時
拓「ストップ」
誠に手を引かれていない方の腕をぐい、と引っ張ると私はバランスを崩して拓先輩の胸元に飛び込む形になってしまう。