第3章 Ⅲ
「私にできるなら」
岡『そんな難しいことじゃないよ。"岡本さん"って呼ぶの辞めてもらってもいいかな?』
「え?」
岡『僕ね、ちゃんともっと仲良くなりたいんだ。』
「でも、岡本さん以外でって・・・」
岡『みゆくんのこと"みゆさん"って呼んでるでしょ』
「はい。あ!信彦さん?」
名前を呼ぶと照れたように顔を赤くする
岡『えへへ。なんか照れるな。でも、今度からはそれで呼んでね!』
駅に着くと"ごめん、急用が出来たから送っていけないや。気をつけて帰ってね"と頭を撫でた後、別方向に向かった
送っていくつもりだったのかな?
本当に優しい人だな
でも、信彦さんに撫でられた時ちょっと違和感あったな・・・
なんでだろ?
答えのない疑問を考えることを止め
丁度ホームに来た電車に乗り込み帰った