第4章 Ⅳ
木村side
「何やってんだろ、俺」
岡「どうしました?」
「いや・・・なんでもない」
岡「週刊誌なんて気にする必要ないですよ!」
同じ収録現場にいたのぶにそう声をかけられる
確かに少し前までだったら、そう思ってた
俺に憧れてこの世界に入り、俺をあこがれてくれている後輩
それだけのはずだった・・・
「・・・なんで、こんな感情持ったんだろ」
───回想───
佐「木村くん」
彼女が居なくなった部屋で佐々木さんが話しかける
佐「あの子のこと、好き?」
「え?」
佐「後輩としてではなく、女の子として。」
「・・・・・・」
佐「分かんないって顔してるわね・・・これ、社長から」
「社長?」
渡されたのは1枚の紙だった
木村side end