第18章 一歩ずつ【妹尾匡】
楓「そうですよ。置いていかないでください!」
菜々海「え…?匡さん、もしかして…。」
匡「なに勘違いしとるんどすか。たまたまどす。」
匡さん…、耳の先が赤くなってる。
カワイイなって…、心配してくれてたんだ。
嬉しいな。
自分でも頬が緩んでるのがわかる。
最初、どうして許可してくれたのかわからなかった。
今なら、わかる。
匡さんも私のことを好いてくれてたんだ。
匡さんは毒を吐くけれど、たまにすごく優しい時がある。
先輩で今人気のギャラスタに所属している。
さらに、西星ストライド部所属。
匡さんを好きになって良かった。
静馬「では、始めましょうか。」
菜々海「はい!」
静馬「しっかり見ていてくださいね。」
菜々海「(インカムから聞こえるみんなの声…。静馬さんの合図で走り出す。みんなの想いが伝わってくる…。)」
静馬「(とても集中している。頼もしい限りですね。)」
菜々海「静馬さん…。」
静馬「どうされました?」