第18章 一歩ずつ【妹尾匡】
頭を撫でられてる…?
匡さんの顔を恐る恐る見る。
あっ…。
匡さん、笑ってる。
すごくキレイな笑い方するんだな。
初めて見た気がする。
いや…。
私が匡さんのことを見ていなかっただけ。
匡さんは私のことを見てくれたんだ。
菜々海「匡さん、すみません…。私…。」
匡「何言っとるんどすか。頼もしいと思ってはります。」
菜々海「匡さん…。」
匡「菜々海はまだ1年どす。今は静馬さんの技を盗み、知識をもらい、それを生かして頑張る。それでええんどす。」
菜々海「はいっ!頑張ります!」
静馬「なら、今からやりましょうか。」
菜々海「静馬さん!はい!!やりましょう!!」
静馬「コースの下見も終わってるみたいですしね。」
匡「……。(静馬さん、あなどれまへんな。なんでもおみとうし言うわけどすな。)」
万太郎「いたにゃ。たっすんとななみん。おしずも発見にゃ〜。」
怜治「万太郎、静馬たちは…ってここにいたんだね。」
遊馬「妹尾〜、勝手に行くなよな。」