第1章 ~第一章~その後の二人
宿に着き部屋に入ると、アランはバスケットを机の上に置き、私を横抱きにして歩き出した
「ちょっと…アラン!!」
アラン「…なんだよ」
「こっち、バスルーム…」
アラン「…んなこと、わかってるよ」
そう言っているうちに、私達は気付けばバスルームの前へと着いていた
「…えっと、じゃあ私は着替えを持ってくるから、アランは先に入ってて!アランが上がったら私も入るから…」
そう言って私が踵を返そうとすると、アランに腕を引かれた
「…っ、アラン……?」
アラン「一緒に入るぞ」
「えっ!!…そんな…恥ずかしいよ……」
私が頬を染めて俯くと、眉を寄せたアランが小さく溜め息をついた
アラン「…今更、なに恥ずかしがってんだよ。もう何度も見てるし、それよりもっと恥ずかしいこともしてるだろ」
アラン「それにこのままじゃ風邪引くから早く脱げよ」
そう言ってアランはふっと意地悪な笑みを浮かべた
(…っ、恥ずかしいけど、アランの言う通りこのままじゃ風邪を引くかも…)
覚悟を決めて胸元のリボンへと手をかけるものの、恥ずかしさで私の手は止まってしまった
アラン「…ったく、しょうがねえな…俺が脱がしてやるよ」
そう言ってアランは手早く、私のブラウスのリボンへと手をかけていった