第1章 ~第一章~その後の二人
――数時間後―…
(どうしよう…何を着ていこう…?)
クローゼットを開けて、沢山の洋服をベッドの上へと並べて私は悩んでいた
(せっかくなら買ったばかりのワンピースにしようかな…)
そう思い、赤いワンピースへと手を伸ばして着替えていった。
(…急がなくちゃ……!!)
着替え終わった私は、早速アランの部屋へと駆けて行った。
――コン、コンッ―…
「アラン!!待たせてしまってごめんなさい!!」
そう言ってアランの部屋へと足を踏み入れると、そこにアランの姿はなかった。
(アラン…?もしかして怒って一人で行っちゃったのかな…)
そして私は、アランを探すためにまた廊下へと駆け出した。