第1章 ~第一章~その後の二人
―アランside―
「あぁ、サンドイッチか」
ユヅキ「これ…もしかしてアランが…?」
そう言ってユヅキは目を輝かせながら、アランをじっと見つめた
「あぁ、…ユヅキが着替え選ぶのに時間かかってたから、暇潰しにな」
そう言ってふっと意地悪な笑みを浮かべると、ユヅキはにっこりと笑った
ユヅキ「ありがとう、アラン!すごく嬉しい…」
そう言って少し頬を染めながら明るく笑う彼女を見て、アランの胸がトクンと音をたてた
(…っ、本当にこいつには敵わねえな…)
「…腹減ったし、一緒に食うか」
ユヅキ「うん!あっ…アラン、私の好きな卵のサンドイッチも作ってくれたんだね」
「…っ、それは俺も好きだから作っただけだ…早く食わねえと俺が全部食うぞ」
そう言ってアランは赤く染まった頬を隠すように、ぶっきらぼうに卵のサンドイッチをつかんで一口、頬張った
ユヅキ「もう…アランったら…」
そう言ってクスクスと笑いながら、ユヅキもサンドイッチへと手を伸ばしていった