【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第7章 2次試験・後編
「頭脳派、といったところね。
ねぇ、あなたの名前を教えてくれる?
瓶詰めにした時に名前がかけないから。
せっかくの上玉でも名前がないんじゃ価値が下がるのよ」
相手を怒らせてこれを乱せ。
挑発してみるか。
「大丈夫ですよ、名前なんか聞かなくて。
私が瓶詰めにされることは決してありませんから。
あなたのような人には負けませんよ」
「じゃあその時はあたしが名前をつけてあげるわ」
そう言うなりサッと粒子の細かい何かを撒いた。
全く動じる様子はない。
「これは…?」
白くてサラサラした粉。
特に匂いはしないが。
「ふふ、何かしらね。
もうすぐ分かるわよ。
あたしってオンナの恍惚とした顔が好きなの、トロけるようなね。
だからいつもその顔で保存すると決めてるの」
なんなのかはよく分からないけど、何か危険な感じがする。
パッパッと着物や肌についた粉を払い落とす。