【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第7章 2次試験・後編
「そうよ、よく分かったわね。
あなたは今まで会ったオンナの中で断トツに綺麗。
その白い肌、強い瞳、黒い髪。
早く愛でてあげたくて堪らないの」
ウズウズした様子で前屈みになっている。
「そちらのタイミングで良いですよ」
「そう。
じゃ、始めるわね」
ペロッと舌を舐めると正面から向かって来た。
刀や念が使えないから戦闘能力は格段に落ちるけど、これでも一応ハンターの端くれ。
ハンター10ケ条その2。
ハンターたる者最低限の武の心得は必要である。
ハンターになる時、素手での防御・攻撃術は嫌という程習わされた。
まずは相手の出方を観察しよう、とサラリと攻撃を躱す。
「んんー…。
逃げられると益々殺したくなっちゃう。
追いかけて、じっくり痛めつけて、ヤク漬けにして保存するの。
こんな上玉に会う機会、滅多にないから」
素手での攻撃に大した威力は見られない。
武器使いか薬使いだったのね。