【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第27章 困惑
「身体の方は大丈夫ですか?」
「身体?」
「あのままされては流石に身が持たないので、薬を盛らせていただきました」
ニコッと笑う。
「あ、そっか。
それでね」
通りで覚えてなかった訳だ。
「ただの睡魔導入剤なので人体に影響はないと思います」
それは自らの身体でテスト済みだ。
「ありがとう。
正直あそこで止めてくれて良かったかも」
じゃないと本気で壊しかねなかったし。
「そろそろ帰る?アジトへ」
「はい」
その前に服着てくださいね、と後ろを向く。
「シャルは腰に入れてるんですね、刺青」
「え?
あぁ、うん」
情事の時にチラッと目に入った、右腰にある蜘蛛の刺青。
それが色香を漂わせている。
「リアは?」
「私はここです」
長い髪を左側に避け、首筋を露わにさせた。
「そこだったんだ…。
そりゃ気づかなかった訳だね」
「はい」
「色っぽいね」
白と黒のコントラストに触れる。