第15章 役割

「効率良くことを運ぶ為に内装や保管場所を知っておこうと思ったが、トータル8メートルでは不可能だ。

全てを知り得ることは出来ない」


「うーん、確かに知っておいて損はないよね。

おおよその見取り図なら手に入るけど、詳しいものってなると厳しい。

向こうも隠してることとかあるだろうしね」


「あぁ。

それで中を見学するフリをして円で探れないかと思ったが、あの広いところでは無謀だな」


「団長、それならリアが適任だわ」


「はい？」


そこでどうして私の名前が挙がるのか。


「彼女の円なら出来る範囲も広いの」


私、パクノダさんにそんなこと話したかな？


「この前とは別に戦闘の方の記憶を読ませて貰ったの」


そうだった。


パクノダさんは記憶が読めるんだ。


「範囲はどのぐらいだ？

おおよそで構わない」


「あ、半径100メートルぐらい…です。

その時の体調や精神状態で多少増減しますが」


「ノブナガを軽く超えちゃったね」


というシズクさんの呟きにショックを受けるノブナガさん。