【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第15章 役割
当然と言われれば当然か。
ひょっこり現れた人をいきなり中心にする、だなんていくらなんでも受け入れられる筈がない。
「今はまだ納得しなくても良い。
いずれ分かる時が来る筈だからな」
先々を見据えて話すクロロさんの瞳は自信に満ち溢れている。
「この話はここで終わりだ。
次の仕事について話すが良いか?
今回狙うのは古文書だ。
ユベリカ地区の展示館にあるのを頂く。
決行日は3日後。
妨げる者は殺せ、俺が許す。
行くメンバーはまたあとで言う」
古文書か。
「パク、物からも記憶は読み取れるか?」
「ええ、問題ないわ」
「じゃあ頼む」
「了解」
「ノブナガ、お前の円の範囲はどれぐらいだ?」
「は?」
「どれぐらいだ?」
「半径4メートルってとこだけど、それがどうかしたか?」
「4メートルか…。
それじゃ流石に無理だな」
「どうして?」
シャルが真っ先に疑問を口にした。