第15章 役割

「ならリア、頼んでも良いか？」


「もちろんです」


「あとはもう1人だな。

1人よりも2人組の方が怪しまれない。

シャル、頼めるか？」


グルリと皆さんの顔を見回したあと、シャルに頼んだ。


「うん、大丈夫だよ」


「待って団長」


「どうかしたか？マチ」


「シャルが行くのには異論はないけどさ、2人きりなのは不安なんだよ。

ほら、シャル手が早いし」


「だから違うってば！」


「…それもそうだな」


思い当たる節があるのか、否定はしなかった。


抱きしめる＝手が早い、なんだ。


「シズク、パクノダ、マチ、フェイタン、フィンクス、ノブナガ。

この中から行ける者は居るか？」


「悪いけどアタシ仕事入ってるからパス。

行くならシズク、パク、フェイで決めなよ。

他は信用ならないね。

手を出しそうだし」


「なっ、誰が出すかよバーカ」


「変な誤解すんなよ、ボケが」


マチさんの吐いた毒を跳ね返す2人。