【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第14章 得意なこと
「ふーん…。
良いものなの?それって」
「刺激的ですよ」
あなたにはきっと正反対な強化系タイプが似合う。
「…この薬をあなたに預けます」
「は?」
差し出された瓶を訝しげに睨む。
「人体透過剤、ランクはSです。
個人差はありますが約1日ぐらいならば身体はもちろん足音や声まで消します。
ただし物質を通り抜けることは出来ませんが。
効き目が現れると自分自身か、同じ薬を服用している者にしか見えなくなります。
鏡にも写りません。
どう使うかはあなたにお任せします」
「…料金は?」
「あなたの名前も連絡先で手を打ちますよ」
個人的に興味がある。
私と似たような目をしていたから。
「なっ、バカにしてんのか⁉︎」
「いいえ?」
「…携帯貸せよ」
ボソリと呟く。
「どうぞ」
受け取った携帯に何かを打ち込むとすぐに返した。
見覚えのない番号と名前が新規登録されていた。