• テキストサイズ

【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜

第14章 得意なこと


巨大な部屋の前に着くとノックもなくドアを開けた。


「連れて来たよ」


無表情に告げる。


「あぁ」


部屋の主はそう短く頷くだけだった。


「じゃあ俺は戻るね」


興味ないし、と踵を返した。


「いや、待てイルミ。

お前にも関係がある」


シルバさんがイルミさんを呼び止めたのだ。


「とりあえず2人共中に入れ。

キルに聞かれてはマズイ」


シルバさんは “ キル ” という言葉を使えば、イルミさんが大人しくなることを知っている。


普段から大人しいけど。


「キル関係なの?」


キル、と呼ばれる人とはまだ会ったことがない。


「そうだとも言えるし、そうじゃないとも言える」


扉が閉まると同時に言う。


煮え切らない言葉だった。


「はぐらかさないでよね」


最初に釘を刺す。


「最近キルの様子が少し変なのは知っているな?」


イルミさんに向かって尋ねる。


「うん。

ここのところ仕事に嫌気が差してるみたいだし」


仕事…殺しか。
/ 293ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp