【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第14章 得意なこと
「よく作るのは毒薬、解毒剤、疲労回復薬、睡眠導入剤ですね。
あとは私専用の戦闘用の薬。
極稀に拷問関係の薬を頼まれるぐらいです」
「拷問?」
ピクリと反応を示したフェイタンさん。
「はい。
感覚過敏剤や拷問促進剤ですけど…」
「それ、効き目はどれぐらいか?」
「え、興味あるんですか?」
「良いから答えるね」
質問を質問で返される、それは人が1番嫌うこと。
「ランクにもよりますけど効力は保証します」
そこは自信を持って言える。
「へぇ…」
愉しそうに目を細めた。
ひょっとして…。
「拷問に興味があるんですか?」
ここまで反応する人は珍しい。
というより初めてに近い。
皆その言葉の耳にするだけで怖がったり、気味悪がったりするからだ。
「ま、それで良いね」
説明するのも面倒だ、と言わんばかりに呟いた。
「そちこそどうしてそんなモノ作たね。
女の好むようなモノじゃないよ」
好むものじゃない、か。
確かにそうですね。