【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第14章 得意なこと
「ねぇ!
リアって何か得意なことあるの?」
ワクワクした様子で尋ねるシズクさん。
「得意なことですか…」
ここに来て約1日が経過した。
皆さん優しいから、表立って私のことを避ける人は居ない。
「マッサージ…ですかね」
「得意なの?」
「アロマオイルを使ったものでしたら少しは」
香りには様々な効能がある。
リラックスさせてくれるもの、疲労回復させてくれるもの、頭の回転や集中力を高めてくれるもの、など実に多種多様だ。
「そうなんだ!
じゃあ今度やって貰おうかな」
「ええ」
「私もお願いしようかしら。
あ、そういえばリアはあの魔薬師なのよね?」
「あ、まぁ」
改めて問われるとなんだか恥ずかしい。
自分でそう名乗ったことはないから。
「どんな薬を使ってるの?
私まだ本物を見たことがなくて」
「基本はどんなものでも作れますが、今まで作ったことがあるものには偏りがありますね。
依頼人はほぼ決まっているようなものなので」