【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第13章 表か裏か
「ねぇ、リア。
ここに来たのってなんの能力?
ほら、フェイタンの上に落ちたやつ!」
「空間転移剤です」
「何?それ」
「分かりやすく言うのなら…そうですね。
テレポーテーション、つまり瞬間移動が出来る薬です」
「ホントに?」
「試してみますか?」
「ええ」
「じゃあ、あたしやりたい」
「効果は1度です。
超即効性なので服用後すぐに使えますよ。
人の顔をイメージするとその人のところへ移動出来ます。
目や口を閉じておくことをオススメしますね」
「うん、分かった。
やってみるね」
コクン、と喉が小さな音を鳴らした。
するとボンッという音を立ててシズクさんが目の前から姿を消した。
「き、消えたわ…」
それと同時に外が騒がしくなる。
「外、なんだか騒がしいわね。
行ってみましょう」
「はい」
広間へ向かうパクノダさんに着いて行く。
「あ。パク、リア!」
シズクさんの声がした。