第13章 表か裏か

「ねぇねぇ、団長とどこで知り合ったの？」


シズクさんに連れられて、彼女の部屋に来ていた。


「ハンター試験です」


「ハンター試験？

団長なんでそんなの受けたのかな？

盗賊なのにね」


「シャルに一緒に受けないか、って誘われてたじゃない。

あると色々便利だからって」


「うーん、そうだっけ？」


「そうよ」


シズクは天然で1度忘れたことは2度と思い出さないのよ、と小声で言う。


「リアはどこに刺青いれるかもう決まった？」


「刺青…ですか？」


「あぁ、そうか。知らないのね」


訳が分からず首を傾げていると、パクノダさんが教えてくれた。


「旅団員はそれぞれの団員番号の入った12本足の蜘蛛の刺青をしているの。

場所は自由だけどね」


「考えておきます」


「敬語が癖なのね」


「あ、すみません」


嫌な思いをさせただろうか。


「謝らなくて良いのよ、気にしてないから」