【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第12章 蜘蛛へようこそ
「俺はウボォーギンだ。
呼び方は好きなように呼んでくれ。
強いヤツなら歓迎するぜ」
「ウボォー、系統ね」
コソッとシャルが伝えた。
「お、いっけねェ。
強化系だ、能力は…なんつーんだ?シャル」
「え?
うーん、強化系の能力って難しいんだよなぁ。
念を込めた右ストレート、超破壊拳(ビックバンインパクト)は凄い威力だよ。
あとは音霊飛ばしたりもするから、音が届く前に耳塞がないと鼓膜が破れちゃうけどね」
「詳しいなァ」
「ウボォーが頓着なさ過ぎなの!
まぁ、戦闘専門だね」
「そーゆーこった」
よろしくな、と豪快に笑う。
「俺はノブナガだ。
強化系、能力はタイマン専門としか言えねェ。
見ての通り刀を使う」
「フランクリン。
放出系で両手の指から念弾を放つ」
「僕はコルトピ。
具現化系で左手で触れたものをコピーする」
えと、まぁ…よろしく、と遠慮がちに言われた。
「フェイタンね、変化系よ」
口元を黒い布で覆った小柄な男性が警戒した様子で告げる。