【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第12章 蜘蛛へようこそ
「すでに俺とシャルの簡易な能力説明は終えている。
信じられるまでは警戒していれば良い。
だが信じたなら裏切るな。
俺が言いたいことはそれだけだ。
何か聞きたいことがあればシャルに聞け。
俺は少し出て来る。
2、3日すれば戻る。
今回は誰もついて来なくて良い」
そう言うとクロロさんは背を向け、歩き出した。
「あたしはシズク。
具現化系で、具現化した掃除機のデメちゃんで生き物以外ならなんでも吸えるの。
よろしくね」
ニコッと笑うメガネをかけた彼女は、どことなく嬉しそうだった。
「1つ、質問良いかしら?」
トン…と肩に手が触れた。
「っ…」
声をあげそうになるのをなんとか堪える。
「大丈夫よ、何もしないから。
何があったのか、それが知りたいだけよ」
大まかだが核心をつく質問。
「何って…」
どのことを言っているのか。
どれをどう説明したら良いのか分からず、考え込んでしまう。