【HUNTER×HUNTER】漆黒人形〜ドールな薬師〜
第8章 3次試験
「まぁね。
あいつ尻尾が弱点だったんだよ。
目的も達成したし時間を余していた時にちょうどリアを見つけてね。
面白そうだからあとをつけたんだ」
あっけらかんと告白するシャル。
「だがしかし、よく分かったな。
結構気づかれない自信があったんだが」
「ただの勘なんですけどね」
それは本当に。
「女の勘か、確かに興味深いな」
マジマジと観察されるとなんだか照れる。
「ねぇ、あの蛇って今出せる?」
何を思ったのか、そう提案するシャル。
「ええ。
それは彼の自由ですから」
イトが出たいという時に勝手に出るのだ。
これは念じゃないんだよね、念なら失格になってる筈だし、と考えているシャル。
「人間は好きではない」
刀から姿を現すことなく告げた。
「嫌われちゃってるね、どうも」
「動物とはそういうものだろう」
「…貴様は人間らしくないな」
姿を見せると共にクロロさんの身体に巻きついた。
「団長には懐いてる…」