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おそ松さん!6人の幼馴染がいます。

第2章 風邪っぴきさん




「瑠璃…」

「あ、カラ松どうしたの?しんどくなってきた?」

カラ松がいつもとは違い、カッコつけていない表情で私を見つめていた。

「しんどくはない。むしろ、さっきのリンゴのおかげで元気になってきている」

「そう、それならよかった」

「あのな」

「うん」

カラ松を見ていたら、みるみるとカラ松の顔が真っ赤に染まり上がった。

「え、どうしたの本当に…熱上がってない?」

「あ、ああああのな…!!」

「だからどうしたの…」

「お、俺にも!!あーんをしてほしい…!!」

「……」

いつもより真剣な顔して何かと思えば。こいつもか。

「だから、チョロ松にやってもらって?って言ってるじゃん…」

「はぁ!?だからなんで僕!?」

「そ、そうじゃなくて、俺は瑠璃にだな…!!」

「おそ松兄さ〜ん、カラ松兄さんにやっちゃって」

「はいよー!!カラ松く〜ん、お口あーんっ」

「へぇ!?んむごっ!?」

「カラ松の大切な最後のリンゴ、お兄ちゃんがあーんしてあげる〜」

「んんむぅぅぅぐぐぅ」

カラ松のお皿の上に乗っていた最後のリンゴをおそ松が奪い取り、それをカラ松のお口へ無理やり…。

「カラ松兄さん、僕より先に瑠璃にあーんしてもらうなんて100年早いんだからね」

「ふごぉ……」

口の中にリンゴを詰め込まれ、上手く言葉が発せないのか、もぐもぐもぐもぐと口の中を動かしていた。


****


あれから、なんとか一松にすべての摩り下ろしたリンゴを食べ終わらせると、今度は十四松が元気良く起きてきた。

「ふっかぁぁつ!!!…あっ!瑠璃がいる!!瑠璃おはよー!!!」

「おはよ〜十四松、熱はどう?」

「元気モリモリ!!マッスルハッスル!!」

「ならよかった!一応、リンゴ摩り下ろしたんだけど…リンゴ剥いただけの方がよかったね。ちょっと待ってて、剥いてくるから」


十四松にリンゴを剥いて来ようと、立ち上がろうとしたら十四松に腕を掴まれた。

「摩り下ろしたの好きだからそれがいい!!」

「え、いいの?」

「うん!そっちのがいい!!」

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