第1章 ~第一章~幸せな日常
―プリンセスside―
「……んっ…」
私が深い眠りから目覚めると、そこには椅子に腰掛けながら本を読むレオの姿があった。
「…レオ……?」
私が寝惚け眼を擦りながらレオを見つめると、本から顔をあげたレオはにっこりと微笑んだ
レオ「…おはよう、ユヅキちゃん。よく寝てたね」
そう言いながらレオは私の傍に来て、ぎゅっと抱き締めてくれた
レオ「ユヅキちゃん、無理させてごめんね?身体は大丈夫?」
そう言って眉を寄せながら、レオは私をじっと見つめた
「うん、おかげさまでよく眠れたから大丈夫だよ。ありがとうレオ」
そう言って私が微笑むと、安心したようにレオはふっと笑みを浮かべた
レオ「それならよかった。じゃあ、俺はユヅキちゃんも起きたし、ご飯を暖め直してくるよ」
そう言ってレオは私の部屋から出ていくのだった